劇場版『タイムスクープハンター』の公開に先駆け、コミックで楽しむ

130807_time_01NHK総合テレビでシーズン5まで放送され、好評を博した『タイムスクープハンター』をご存知だろうか?
未来から来た「時空ジャーナリスト」が時空を超えて歴史の現場に跳び、「密着ドキュメント」として取材、報告するという設定で、ふつうの歴史教養番組とはひと味違う視点で歴史を紹介する番組だ。

さまざまな時代の日本社会を題材に、庶民の生き様や風俗など、あまり学校では教わらない隠れた歴史を、いわゆるフェイク・ドキュメンタリーの手法を使って、丁寧にドラマ仕立てで再現している。もちろん、NHKということもあり、史実にはこだわり、実在する史料などをもとに構成されているため、歴史を楽しく学べ、ドラマとしても面白く観ることができる。

紹介するコミックは、8月31日(土)に公開される、その『タイムスクープハンター』の劇場版映画『劇場版 タイムスクープハンター ―安土城 最後の1日―』のコミカライズ(イースト・プレス)だ。映画公開に先駆け、脚本をもとに制作された本書は、スリリングな展開はそのままに、映画では説明されていない史実や、歴史用語の解説を掲載。映画をより楽しむことができる、予習、復習に最適のコミックだ。

舞台となるのは、織田信長が天下統一の拠点とするも、完成からわずか3年で焼失したという幻の名城、安土城だ。なぜ焼失したのかは、いまだ歴史上のミステリーとなっている。時空ジャーナリスト・沢嶋は別のミッションで同時代を訪れていたが、事件に巻き込まれ、これまでにないピンチを経験する。 そして、やがて安土城焼失の謎に触れることになるのだ。

映画では、テレビ版と同様、ジャーナリスト・沢嶋雄一役に要潤、本部アシスタントスタッフ・古橋ミナミ役に杏、そしてゲストとして細野ヒカリ役に夏帆、矢島権之助役に時任三郎などが出演。またテレビ版よりスケールアップ、映画ならではの大掛かりなセットによる本能寺焼失、安土城での戦闘シーンは圧巻だ。

この夏、映画でもコミックでも『タイムスクープハンター』を楽しんではいかがだろうか? 『劇場版 タイムスクープハンター ―安土城 最後の1日―』(作 中尾浩之/漫画 梶田昌義)は定価714円(税込み)で、8月7日(水)より全国書店で発売中。

【著者紹介】
作 中尾浩之
NHKタイムスクープハンター演出、脚本、劇場版タイムスクープハンター監督、脚本
監修、コラム執筆 清水克行
明治大学准教授 著書に「喧嘩両成敗の誕生」(講談社メチエ)「日本神判史」(中公新書)など

イースト・プレス
http://www.eastpress.co.jp/
『劇場版 タイムスクープハンター ―安土城 最後の1日―』公式サイトhttp://timescoop.jp/

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