131018_futaba_01今年7月に第149回直木賞を受賞した桜木紫乃さん。授賞式では、大ファンであるゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが愛用するTシャツを着用していたことが記憶に新しい。
北国のラブホテルを舞台に男女のドラマが展開する受賞作の『ホテルローヤル』は、累計発行数が50万部を突破するほどのベストセラーとなった。

最新作『蛇行する月』は、人生の岐路に立つ6人の女性の運命が、あるひとりの女性の“幸せ”によって揺さぶられる様子が描かれた作品だ。10月18日(金)双葉社から発売となる(税込1365円)。

物語は、6人の女性それぞれの目線で描かれた6つの章から成り立ち、その中心にいるのが須賀順子という女性である。順子は、20歳も年上の職人と故郷を捨てて東京で極貧の生活を送るが、“幸せ”だと言う。6人は順子の“幸せ”を通して、自分の幸せがどこにあるのかを考える。そして読者である私たちも、特に女性は自分の人生と重ねて様々な思いを巡らせることになるだろう。

発売前に双葉社が行った書店員へのアンケートは、すこぶる反応が良かったとのこと。一部を紹介したい。

「女の生き難さをこれでもかと描く。それでもぐいぐいと引き込まれる。残るのは生きる哀しみと、言葉にできないカタルシス。きっとそれはずっと言葉にできないんだろう。それで、きっといいのだと思わされる―。時々、人生を確かめたくなる、そんな想いがどうしようもない切なさで見事に描かれている傑作です。(丸善ラゾーナ川崎店 小川英則さん)」

「自分の醜さを知りながらもどうにもできずになんとなく日々を生きていけてしまっている大人にこそ読んで、そして自分の人生をもう一度見つめ直してほしい。本当、思い当たる節ばかりの物語で自己嫌悪に陥りながら読み進めていたのですが、須賀順子という女性に私も出会えてよかったです。(中目黒ブックセンター 佐藤亜希子さん)」

「人のずるさと弱さが満載で、そして的を射ていて。どこかに自分を見つけてしまうかもしれないけれど、でも是非最後まで読んで欲しい。ラストの一言が心に響きます。苦味もあるけれど、愚かな私達への優しい包容力も感じた大人の小説です。(浅野書店 大宮和子さん)

幸せの基準なんて人それぞれと言いながらも、誰しも周りの人間と自分を比べてしまうことはあるはずだ。そんな自分の美しくない本性を登場人物の中に見つけてドキッとし、そして周りの人間の目など関係なく「今とても幸せ」と心から笑う須賀順子の姿に考えさせられる。従来の桜木作品に比べると、ラストは光が見えるような、「自分もまた頑張ろう」と思える温かな読後感が得られるだろう。

なお、発売を記念して書店でサイン会が開催される。参加するには整理券が必要で、整理券はなくなり次第配布が終了。詳細は各書店へ問合せのこと。

<サイン会スケジュール>
●日時:10月18日(金)18時30分~
●場所:リブロ池袋本店
書店サイン会案内ページ:http://www.libro.jp/news/archive/003696.php

●日時:10月20日(日)14時~
●場所:丸善ラゾーナ川崎店
書店サイン会案内ページ:http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=2865

双葉社
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