ウェアラブル端末とは一線を画すスマホ時代の腕時計

140929_casio_01140929_casio_02アップル・ウォッチやGALAXYの「Gear S」など、腕時計型のウェアラブル端末が話題を集めている。当初は小型のスマホを腕に装着するといったデザインが目立っていたが、最近では“腕時計らしさ”を意識したデザインがトレンドになりつつあるようだ。これらのウェアラブル端末には確かに未来を感じる。しかし、それらのガジェットが果たして毎日身に付けたい腕時計か? と問われたら、必ずしも「YES」と答えられない腕時計好きも居るのではないだろうか。

腕時計は腕時計のままで良い。でもスマホと連動することで、腕時計に求められる機能が向上するなら歓迎したい。そう感じている腕時計好きならば、スポーツシーンをイメージしたCASIOのアナログクロノグラフブランド「EDHIFICE」のニューアイテムは、見逃すことのできない存在になるだろう。

G-SHOCKやOCEANUS、PROTREKなどと並び、今やCASIOを代表する人気シリーズにまで成長したEDHIFICE。この注目ブランドが9月にリリースしたEQB-500シリーズは、Bluetooth SMARTを介し、スマホ専用アプリ「CASIO WATCH+」と連動。自動時刻修正などの機能を実現している。専用アプリでスマホと連動する腕時計はG-SHOCKにも存在するが、EDHIFICEではアナログクロノグラフに求められる機能の向上を“モバイルリンク機能付ワールドタイム”という形で実装しているのが特徴だ。

スポーツカーのメーターを連想させる、左右非対称デザインフェイスの9時側に配置されたインダイアルは12時間制のワールドタイムとなっており、センターのホームタイムと合わせて2つの都市の時刻を一目で確認することが可能。EQB-500では「CASIO WATCH+」と連動させると、なんと世界約300都市のワールドタイムを設定する事ができる。しかも各国のサマータイムに合わせて自動に切り替わる機能も盛り込まれ、アプリに接続するだけで、いつでも正しい時刻に自動で修正される。

腕時計本体にワールドタイムの設定を盛り込むと、どうしても対応する都市数に限界が生じてしまう。今回、その設定をスマホアプリ側に持たせることで、かつてないアナログクロノグラフに進化させたのだ。
その他の主な機能としては、EQB-500で計測したストップウオッチデータをアプリに転送し、1/1000秒単位のラップタイム(100本)やスプリットタイムといったログデータをスマホで管理できる。G-SHOCKでも好評だった、見当たらなくなったスマホを腕時計側の操作で音を鳴らして探す機能も実装済。かなりの多機能が盛り込まれているが、CASIO独自の“タフソーラー”により蛍光灯の明るさでも充電可能なので安心だ。

多くの人にとって、世界300都市を飛び回る経験は現実的ではないだろう。だが、世界中から刻々と寄せられるニュースやスポーツイベントのアップデート情報を、より直感的に感じる方法の一つとして現地の時間を知るのは有効な選択肢である。さらに言えば、大抵の腕時計好きにとっては、オーバースペックと評すべき先端技術は大好物の演出だ。
腕時計型のウェアラブル端末に対抗する必要は全くないのだが、スマホ時代だからこそ選ぶ理由のあるアナログクロノグラフに期待せずにはいられない。

EDIFICE
http://www.edifice-watches.com/ja/

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