141120_book_01巷にはさまざまな健康法が溢れており、誰もが何かしらトライしたことがあるだろう。テレビなどで「○○が体に良い」と紹介されると、スーパーの店頭から即座にその商品が消えるなどその都度ブームが起こるが、何かひとつだけやれば健康になれるというのもおかしな話だ。

抗加齢医学の第一人者であり、銀座医院で抗加齢センター長を務め、プレミアムケアのための「プレミアムドック」を立ち上げた久保明先生は、10月30日に発売になった最新刊『人気の「これだけ健康法」が寿命を縮める』にて、マジメ過ぎる日本人は良かれと思うばかりに一点集中型の偏った健康法に走りがちだがそれは良くないこと、とりわけ年を重ねた人は個人差が非常に大きく、1点に絞らず全体から見て対応することに意味がある、と述べる。

本書は第4章に分かれており、第1章では、「体にいい」という思いこみの落とし穴について言及。「ポジティブ思考だと長寿」「霜降り肉より赤身肉」「コーヒーは身体に悪い」「短時間睡眠がいい」など、巷でささやかれる“身体にイイ”とされることを、そのまま鵜呑みにして実行していないか、無理を続けると寿命を縮めることにもなると指摘。

第2章では、人間はどこか一箇所だけが悪いのではないから、何か一つだけすれば健康になるというわけではないと、複雑で矛盾に満ちる身体の仕組みにスポットを当てる。たとえば、腸内フローラの勢力パターンの変化、ナッツやヨーグルトが体重増加を抑える、認知症はビタミンEで改善など、老化を抑えるヒントが詰まっている。
第3章では、老化は明らかなサインがなく進行することが多いため、そのプロセスに気づくことで老化の加速を抑えようと提案。歯石除去が心血管障害を抑え、糖尿病の早期発見がエイジングの加速を止める、また「朝食抜き+夜食ガッチリ」が老化のスピードを速めるなど、人の老化度を科学的に測る「抗加齢ドック」「アンチエイジングドック」などを開発した久保先生だからこその説得力ある理論を展開。
そして第4章では、「老化指標(老化の進行度を表わす見どころ)」の説明と、その改善方法をわかりやすく解説している。

命はただ長ければいいのか、最期まで自分の能力を発揮できるような状態を保ちつつ生きる「能力長寿」が大切だという熱い想いには、誰もが強く共鳴するはずだ。
その他、付録として「ご・ま・め生活」のすすめでは、能力長寿を目指すために「ごはん」「まっする」「めんたる」についてのアドバイスや、「あなたの老化度チェックシート」も。「三日坊主を繰り返しましょう」と久保先生は明言しているので、続かないという人も気軽にトライできる内容となっている。
『人気の「これだけ健康法」が寿命を縮める』は講談社より1300円(税別)で発売中。

『人気の「これだけ健康法」が寿命を縮める』
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062192453