自己啓発の元祖・アドラーの教えをまんがと図説でわかりやすく解説

141211_book_01近頃、自己啓発系の書籍で人気のアドラー心理学だが、このたび日本文芸社より『まんがでわかるアドラー勇気の心理学』(監修/株式会社ビジネスボックス 及川昭理)がムックとなって発売された。
アドラー心理学は「劣等感の心理学」とも呼ばれ、人間誰しもが持っている劣等感を力に変える心理学である。そして心理学という観点から、人が社会で生きていく上で突き当たる困難や課題についてどう向き合うべきかを教えてくれる。中でも「人生の課題」のひとつ、「仕事の課題」はビジネスでの困難を抱えている人々の問題の解決を示唆してくれる。そのため、ビジネスパーソンの自己啓発書として愛読されることになったのだろう。

しかし、アドラー心理学はビジネスにおいてだけではなく、「交友の課題」「愛の課題」など人生全般における課題について触れ、人が何のために生きるのか、生きる意味を考えさせられる。そしてアドラーの言葉はどれもシンプルで力強く、人々の心に刺さる。難しい理論や理屈は置いておいても、その言葉を知るだけでも、人生で迷っている人にとっては価値があるはずだ。

本書は監修者の及川氏が「はじめに」で記しているように、「アドラー心理学」を人生の処方箋として書かれており、ビジネスや人間関係で迷いや不安を感じている方には本書の利用をお勧めの一冊だ。また、そのためのアドラーの珠玉のメッセージが本書のいたるところにちりばめられている。

アドラーはまず自分の考え方を変えること。そして自分を変えることを説いている。自分が変われば周囲の対応も変わる。当たり前のことのようだが、その時、どう考え何を変えればいいのか、その指針となるものがここにある。アドラー曰く「人間は自分の運命の主人公である」。あなたは自身のライフスタイ ルの主人公であり演出家でもあるのだ。l

アドラー心理学に興味があるけど、難しそうでまだ読んでいない。簡単にアドラー心理学を知りたいという方にはお薦めの一冊。日本文芸社のにちぶんMOOK『まんがでわかる アドラー勇気の心理学』は価格815円(税別)で12月11日より全国の書店で発売中。

株式会社ビジネスボックス 代表取締役 及川 昭理 (おいかわ あきみち)
マーケティング会社を経てビジネス専門誌「月刊総務」編集人を務め、企業における法務、人事、労務の問題、危機管理に詳しい。現在は独立して企業の経営者・管理職向けポータルサイト「マネジメントリーダーWEB」を運営する傍ら、マネジメント、人材教育、メンタルヘルスなどのセミナーの企画運営、またビジネス向けの書籍の企画、経営コンサルティング(主にIT分野)をおこなっている。

まんがでわかる アドラー勇気の心理学
http://www.nihonbungeisha.co.jp/books/

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