150427_orange_01コミックの実写映画化ラッシュがまだまだ続いている。巻数の多い作品や、誰もが知っているビッグタイトルの映像化が多い中、昨年末から一気にブレイクした作品が早くも今年12月に実写映画化されることが決定した。『月刊アクション(双葉社)』で連載中の『orange(オレンジ)』だ。

長野県松本市を舞台に、高校生6人グループを中心とした爽やかな青春ラブストーリーで、1~4巻の累計発行部数が150万部を突破、「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」5位、「次にくるマンガ大賞2015」12位にランクインするなど今もっとも注目の人気作品だ。

女性のみならず男性の読者も多く、また10代後半~20代だけでなく、30代~50代までと読者層が厚い。SNSでは「泣ける」「切ない」「先が気になる」「ものすごくいい話だ」「母も感動していた」といったコメントが溢れる。ちなみに芸能人では亀梨和也や小島瑠璃子も愛読者であることを公言している。

『orange』が多くの層から支持されているのは、単なる青春恋愛ものではないからだ。
高2の春、ヒロイン菜穂の元に10年後の自分から一通の手紙が届く。26歳となった菜穂は後悔していることがあり、その後悔を繰り返さないため、具体的には大切な友達である翔(かける)を死から救うために取るべき行動がそこには書かれてい た、というのが導入部だ。

青春ストーリーに“パラレルワールド”というSF要素が加わるので、果たして菜穂は仲間と一緒に彼を救うことができるのか? 救えたとしたら未来は変わってしまうのか、本当に変えてしまっていいのか? 読者は菜穂たちと一緒にドキドキしながら『orange』の世界に入り込んでしまうのだ。

また、仲間のために臆病な自分を変えようとすること、時には自分を犠牲にすること、そしてあの時こうすれば良かったという後悔、これらは世代や性別を超えて誰もが持つ感情。本作には、高校生のヒロイン達だけでなく、26歳になったヒロイン達も登場する。大人になった彼らの複雑な気持ちは、大人の読者にこそより深く響くのかもしれない。
恋愛コミックの実写化ブームも、最近では大人の女性が主人公の作品が増えてきており、『orange』の実写映画化はそういった流れも味方になりそうだ。

また、ストーリーもさることながら、何よりも大きな魅力と言えるのは高野苺の絵柄だ。可愛らしく温かみがあり、男の子はカッコよく女の子はカワイく、キャラクターがとても純粋なのも、多くのファンの心をつかむ。
菜穂たちは、果たして無事に翔を救うことができるのか、4巻の続きの話が現在発売中の『月刊アクション』で掲載されているので続きが気になる方は雑誌で追いかけるのもいいだろう。まずは、映画のキャストやスタッフなど気になる続報を待ちたい。

なお、興味を持ったらまずは特設サイトスペシャルムービーを見るといいだろう。1分程度の動画だが、『orange』の世界観が十分に伝わるはずだ。また、同サイトでは1話の試し読みも公開中。
その他、映画公開までの期間限定で、Kindleストアにて高野先生のメッセージ入り『orange スターターブック』が無料で購読できるので、この機会をお見逃しなく。
『orange』1~4巻は、各620円(税別)で全国の書店、Amazonほかwebショップで発売中。

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高野苺『orange』特設サイト
http://www.futabasha.co.jp/introduction/orange/pc/
スペシャルムービー
https://www.youtube.com/watch?v=mWfpkefoFkg