サーモンスキン(鮭皮)のスニーカーはネコにモテるか嗅いできた!

150709_sake_01ポンプフューリーやベンチレーターでお馴染みの、リーボッククラシック初の直営店「リーボッククラシックストア原宿」が、7月10日(金)11時、キャットストリートにオープンする。

これを記念して限定デザインTシャツの販売や、チームラボが手掛けた演出が実施されるが、スニーカーファンにとって気になるのは、なんと言ってもトゥとヒールに天然のサーモンスキン(鮭皮)を採用し、「リーボッククラシックストア原宿」のみで発売される世界30足限定モデル「ベンチレーター サーモンスキン」だろう。

なにせキャットストリートで発売される限定スニーカーである。食材としての認知度も高いサーモンスキンだけに、香ばしい鮭の匂いがしてネコにモテモテになるスニーカーかもしれない。本日9日、オープンに先駆けてプレス内覧会が開催されたので、編集部が気になる匂いを嗅いできた。

結果報告の前に、サーモンスキンのスニーカーについて少しおさらいしよう。サーモンとスニーカーと言えば、まずスニーカー専門店限定で発売された「NIKE AIR MAX LIGHT PREMIUM QS 鮭児」を思い出すが、こちらはリアル鮭皮ではなく、鮭の鱗をイメージしたレザーであり、言ってみれば“フェイクサーモンスキン”である。
国内における鮭皮とシューズの関係と言えば、かつてアイヌの人々が使っていた「チェプケリ」がルーツと言えるかもしれない。

チェプケリはアイヌが冬場や山で狩りをする時に履いていたシューズのひとつで、背びれ部分が靴底になるようにすることで滑り止め効果を発揮し、軽く雪をはじく機能性シューズとして活用していた。サーモンスキンはシューズにとって古くから機能性素材だったのだ!
もちろん「ベンチレーター サーモンスキン」の場合は機能よりも、独特の素材感が醸し出すプレミアムな仕上がりを狙ったものと考えられるので、「チェプケリ」のエピソードとは関係ないけれど。

前振りが長くなったが、気になるサーモンスキンを嗅いでみよう。
うん。まったく魚臭くない。匂いだけで言えば、スエードレザーよりも匂わない。鱗部分もソフトな手触りで、高級な革素材らしさがある。これではネコに対するアピールにはならないだろう。
キャットストリート限定スニーカーでネコにモテモテになる目論見は崩れ去ったが、他には無いディテールはストリートで目立つ存在となるだろう。世界30足限定アイテムを履く度胸があれば、だが。

「ベンチレーター サーモンスキン」はブラックとヴァイオレットの2色展開で、それぞれ15足のみ発売。価格は各3万円(税別)だ。
そのプレミアム性と生産数の少なさを考えると、一瞬で売り切れるのだろうが、手にすることができた幸運なオーナーには、他には無い、独特のディテールを存分に楽しんでいただきたい。

Reebok
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