サッカー批評pron2018年に開催されるFIFAワールドカップ・ロシア大会の予選が世界各地で開催されている。我らが日本代表は、アジア最終予選で8月31日にオーストラリア戦、9月5日にサウジアラビア戦を控えており、楽しみにしているサポーターも多いことだろう。

日本代表はもちろん、ヨーロッパのクラブチームを応援する人々にとっては、海外の予選状況も気になるだろう。ヨーロッパ予選ではドイツやスイス、ポーランドの好調が伝えられ、南米予選からは、ブラジルが地区予選通過第1号となったニュースが伝えられている。コロンビアやウルグアイらの強豪を抑えてのトップ通過はサッカーファンにとっても嬉しい出来事だ。

ただ、近年のブラジル代表に、そこまで強い印象を持っていただろうか。言うまでも無く、現在もサッカー大国である事実は疑いようもないのだが、大舞台においては他の勢いに押されている印象を受ける。

FIFAワールドカップでは5回の最多優勝記録はいまだ破られていないものの、最後に優勝したのは2002年まで遡らなくてはならない。2014年、64年ぶりに開催されたブラジル大会では、準決勝のドイツ戦で1対7という屈辱的なスコアで敗れたのみならず、3位決定戦ではオランダに0対3と完封された記憶も薄れてはいない。

実際に予選序盤はネイマールが不在で苦しんでいたが、2016年に代表監督に就任した“チッチ”ことアデノール・レオナルド・バッチの手腕で見事に復調し、予選をトップで通過してプライドを取り戻している。元々ポテンシャルは高いブラジル代表=セレソンだが、この短期間での復調は驚きである。いまサッカー大国に何がおきているのだろうか。

その貴重な手掛かりになってくれるのが、双葉社より発売中の『サッカー批評』だ。最新の86号では“ブラジル代表35年史”と題した徹底特集が掲載されている。そのコンテンツの一部を紹介すると、チッチ監督へのインタビューと共に手腕が検証され、セレソン復活に関する記事が充実している。

国際派を自負するサッカーファンであれば、来年のワールドカップ・ロシア大会に向けて必読だ。さらにジーコやドゥンガのインタビューや、セレソンの成績すら左右する男、ネイマールがこれまで応えたインタビューを時系列で掲載し、彼の心理的な変化を読み取る事ができる企画も興味深い。

双葉社刊『サッカー批評 86』は、税別1250円で全国の書店やamazonなどで発売中だ。

サッカー批評 86(双葉社)
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-45690-5.html?c=51000&o=date