2008/11/21 事業展開

マスティック=世界一健康的といわれるスパイス

ギリシャ5000年の伝承ハーブ「マスティック」の試食会が開催


ヒオス・マスティック
東京青山でヒオス・マスティックの
プレゼンテーションが開催された
ヒオス・マスティック
ヒオス・マスティックの優れた特性を説明するヒオス・マスティック生産者組合副社長 スタマティオス・ヴァルラス氏
ヒオス・マスティック
マスティックとピスタチオの
クックドクリーム

 世界で使用されているスパイスは種類が350とも500とも言われる。古くは金と同じ価値で取引され、現代の和食でもワサビや七味唐辛子、柚子胡椒など普段の生活に欠かすことの出来ない存在になっている。
今では世界中の食文化に深く関係しているスパイス。その中で最も特殊な方法で採取され“世界一健康的”と評されているのが、東エーゲ海のヒオス島のみで生産される「マスティック」である。

 マスティックは「ピスタチア・レンティスカス」という樹木に切り込みを入れ、そこから流れる樹液を収穫したもの。この樹木は地中海沿岸の各地に見られるが、不思議な事に商用として流通できるだけの樹液が採集できるのは、ヒオス島南部の沿岸に点在する特定の地域に生えている樹木だけなのだそう。
この特性により1997年には“ヒオス・マスティック”としてEUが定める原産地名保護指定製品“PDO製品”としての認定を受け、出荷されるマスティック製品には全てPDOマークが添付されている。

 マスティックが世界一健康的なスパイスとされる理由は、樹液に含有される様々な薬効成分によるものだ。
紀元前600年頃の古代ギリシャ時代には、歯の汚れを落とし口臭も抑えてくれる天然の機能性チューイングガムとしてマスティックを活用した文献が残されており、近年では各研究機関の臨床実験により、消化器系疾患への働きかけやアテローム性動脈硬化の予防効果、さらに40歳以上の日本人では7割を超える感染率が報告されているヘリコバクター・ピロリ菌の増殖抑制に高い効果が判明している。
ピロリ菌は胃炎や胃ガンとの因果関係も指摘されているので、こうした様々な効果によりマスティックは世界一健康的なスパイスと呼ばれているのだ。

 このマスティックの効能や利用方法に関するプレゼンテーションが、ギリシャ貿易振興機構主催、ヒオス・マスティック生産者組合の協賛により、メディアと業界関係者に向けて開催。
当日のプレゼンテーションでは、イオニアス・ヴァヴァス駐日ギリシャ大使、ヒオス・マスティック生産者組合スタマティオス・ヴァルラス副社長によるヒオス・マスティックのPRに加え、アテネ大学レアンドロス─アレクサンドロス・スカルツニス教授や明海大学歯学部坂上宏教授による医学的効果のリポート、服部栄養料理研究会・服部津貴子会長によるヒオス・マスティックを使ったレシピの紹介が行われ、実際に試食会も行われた。

 今回の試食会に用意されたメニューは「シタビラメのオーブン焼き、マスティック・リキュール添え」や「牛フィレ・ミニヨンのスイートワイン&マスティックソース添え」など7品目。日本でお馴染みの食材がマスティックの風味で新鮮な印象が与えられていた。
中でも筆者の記憶に残ったのは、デザートとして提供された「マスティックとピスタチオのクックドクリーム」。パンナコッタのバリエーションではあるが、試食した料理の中では特にマスティックの香りが引き立っており、非常に記憶に残る一品であった。
この表現が正しいかわからないが、タイ料理でお馴染みの“パクチー”をはじめて口にした時と同様のインパクトを感じ、その場で大絶賛…… という訳では無かったが、しばらく時間が経った今、もう一度食べたいと感じている。

 青魚や豊富な野菜を食べ、日本と共通点が多いとされるギリシャの食文化で愛されてきた秘伝のスパイス=マスティック。
料理用としてはまだまだ馴染みの薄いスパイスではあるが、将来的にはキオス・マスティック生産者組合の直営店「マスティックショップ」の日本出店も視野に入れているそうなので、いつものレシピにアクセントを加えるスパイスとして注目したい。

ヒオス・マスティック
精製されたヒオス・マスティックの結晶
ヒオス・マスティック
シタビラメのオーブン焼き、
マスティック・リキュール添え
ヒオス・マスティック生産者組合
http://www.gummastic.gr
  



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