2008/12/22 イベント

鶏醤(けいしょう)を知っていますか?

鶏の内臓を活用した天然発酵調味料


三笠の鶏醤

 地球環境問題を身近に感じる「エコプロダクツ2008」には、環境に働きかける様々な技術やアイデアが紹介されていた。中でもRecycle(リサイクル=再生利用)、Reuse(リユース=再使用)、Reduce(リデュース=消費削減)、Repair(リペア=修理)の「4R」は、どの業界に限らず積極的に取り組む施策となっている。
 その中で強烈なインパクトを以って紹介されていたのが、北海道の株式会社中央食鶏が紹介していた「三笠の鶏醤」だ。

 中央食鶏は大手食品メーカー向けの原料鶏肉を生産する企業で、処理加工において道内シェア50%を占めるトップメーカーである。同社では年間に扱う親鶏の数が150万から160万羽であるが、スープやハム、ソーセージ、冷凍食品など様々な食材に活用される鶏肉に対し、需要の少ない内臓部分は多くが廃棄処理されているのが現実だ。
 こうした鶏の内臓をリユースすべく農林水産省の“食品産業クラスター事業”の認定を受け、産学官の協力を得ながら開発し、2006年から発売を開始したのが発酵風味調味料「三笠の鶏醤」である。
 世界初の鶏の内臓を活用した天然発酵調味料を、筆者もエコプロダクツの会場で試食してみた。

 正直に話すと、試食直前に鶏の内臓由来の調味料である事を聞き、一瞬手が止まってしまった。これまで居酒屋で砂肝や鳥レバーは注文するが、食材として積極的に購入する経験もなかったからだ。
 そうは言っても試さなければならないのが編集の務めである。
 “鶏の内臓”というキーワードに引っかかりつつも試食してみると、意外にも生臭さを感じない事に驚いた。

 商品名から醤油や魚醤をイメージしていたが、どちらかと言えば出汁である。
 しかも化学調味料に感じる不自然なベタつきは無く、鶏がら出汁に含まれる旨味だけをギュッと濃縮したような印象だ。
 まず思いつくのは親子丼に使えば美味しそう。炒飯を作る時に少し加えれば、簡単に鶏めしが出来上がるはず。
 あとはラーメンやぶっかけうどんにも…… と、考えているうちに、いつのまにか試食前の違和感は忘れていた。

 三笠の鶏醤を販売するWebショップの説明によれば、高濃度の天然アミノ酸がたっぷり含まれており、とりわけ旨味を引き出す特徴に優れているとのこと。
 さらにアスパラギン酸やリジンなどの含有量も多く、美味しさだけでなく健康に興味がある人にもお勧めだという。

 出荷時に加熱処理を行わない関係で、保存方法が要冷蔵、かつ賞味期限が4ヶ月であること。300ml商品が998円(税込/送料別)であることなど、一般に普及するにはハードルがあることも事実であるが、飲食店などが積極的に導入し生産量が増えれば状況も変わるかもしれない。
 リユースするより捨てたほうがコスト削減につながる御時勢の中、独自の技術を開発し「なんとかしないといけない」という姿勢には、素直な拍手を送りたい。
 三笠の鶏醤に興味がある方は直営Webショップを確認のこと。

三笠の鶏醤Webショップ
http://www.rakuten.co.jp/kei-syo/
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