年金問題や株価の暴落など、お金にまつわる暗い話題に事欠かない今の世の中。知り合いと顔を合わせれば、景気の悪い話ばかりをしていないだろうか。
こうも不況が続き、生活に困窮すると“世の中金が全て”な気もしてくるが、世界中には決して裕福で無くとも幸せに暮らしている人々はたくさんいるのである。
特に子どもは“お金が一番大切なもの”と思って欲しくないものだ。
お金のためなら何をやっても良い…… そんな極端な考えのまま育ってしまう世の中は、不幸な犯罪や事故を生み続ける社会構造に陥っている。
こんな世の中だからこそ、人にとってお金とは何かについて見直し、考えてみる事も必要なのではないだろうか。
人にとってお金とは何か…… このテーマについて、馴染み深い手塚治虫氏の漫画作品を通して考えさせてくれる1冊が、イーストプレスから発刊された『「おかね」と「こころ」の教科書』だ。
手塚作品には法外な治療費を請求する無免許医の「ブラック・ジャック」や、天才的な役者のセンスを活かして金を騙し取る「七色いんこ」など、金に汚い印象のキャラクターも登場するが、彼らは単なる銭ゲバではなく“金よりも大切な何か”という信念を持った人物として描かれている。
作品の中でお金に振り回されつつも、金では得られない何かを掴もうとするキャラクター達の姿は、お金に振り回されている現代人に、こんな時代を乗り切るためのヒントを伝えようとしているようだ。
『「おかね」と「こころ」の教科書』の価格952円(税別)、現在は全国有名書店ほか、Webショップなどで発売中。
本書に収録されているのは、雑誌で初掲載されたのが1969年から1986年の作品だが、コミックの神様と称される手塚治虫氏は、今から20年以上も前の作品の中で、人間が社会性を持った動物である以上、切っても切れない「おかね」という普遍的な問題をテーマに、人が人であるための大切なメッセージを残したのかもしれない。
※手塚治虫の「塚」は、本来は旧字体。環境によっては表示できない場合もあるので、本ページでは便宜上「塚(新字体)」とする。
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PRONWEB Watchではイースト・プレスの協力により『「おかね」と「こころ」の教科書』を3名の読者にプレゼント。
応募締切りは2009年7月27日(月)。
※当選者の発表は発送をもって替えさせていただきます。
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