日本自動車販売協会連合会が発表した「7月の新車販売実績」によれば、軽自動車を除く乗用車の販売台数は、ほぼ前年並みの水準まで回復しており、プリウスやインサイトに代表されるエコカーブームが大きな効果を発揮しているようだ。
こうした流れは日本だけの話ではなく、海外でもアメリカ政府が導入した「低燃費車の購入支援制度」に申し込みが殺到し、近日中には新たに20億ドルの追加予算が上院で採決される見通しだ。
日本を発信源とするエコカーブームは、今や世界を巻き込みそうな勢いで拡大しているが、こうした流れを支えるタイヤが10月1日から発売を開始する新製品、東洋ゴム工業の「ECO WALKER(エコウォーカー)」だ。
空前のエコカーブームと言われてはいるが、エコとタイヤを結びつけて考えているユーザーは、どれくらいいるだろう。
新車の納車時には必ずクルマにタイヤは付いているし、その後は車検のタイミングで財布と相談しながら新しいタイヤを購入するくらいの認識が殆どかもしれない。
だが、IEA(国際エネルギー機関)がまとめた報告書では、自動車が消費する燃料エネルギーの20%がタイヤ自身の抵抗(転がり抵抗)を打ち消すために使われているとされ、2012年にはEUで低燃費タイヤのランク付けがスタートする。
これからの時代、車で“エコ”を語るならば、タイヤの知識も身につけるべきだ。
こうした世界的状況を反映して開発されたECO WALKERのコンセプトは「かるがる、ころがる、低燃費」となっており、まさに「転がり抵抗の軽減」をテーマとした新時代の低燃費タイヤなのである。
同社の従来製品に比べ、ECO WALKERでは約20%もの転がり抵抗低減を実現し、耐久性や静粛性では同等の数値を達成。良く転がることで燃費性能を向上させつつ、安全性も従来通りの高いレベルで両立している。
2012年に導入されるEU基準においてECO WALKERが評価を得るかは、測定基準が未確定のため予想するのが難しいが、メーカー側も将来的な世界基準を意識して開発しているのは間違いなく、現段階の低燃費タイヤとしては世界トップクラスと言えるだろう。
東洋ゴム工業ではECO WALKERの発売を機に、国内タイヤに使用していた「ECOマーク」のデザインをリニューアル。新緑葉モチーフの中にECO頭文字“E”を配した新マークを全世界で使用すると発表している。
ECO WALKERは新ECOマーク採用の第1弾となり、2015年度には全商品を環境配慮商品にすることを目標に開発を進めていくそうだ。
タイヤからアプローチする“エコ”は、ハイブリッドや電気自動車など、ありとあらゆる車に対して効果を発揮する。
エコカーを購入したのは補助金や減税がきっかけだったかもしれないが、世界の流れに先んじてエコな車のユーザーになったからには、これを機会にタイヤの交換時には新しいECOマークが刻印されているか確認してみてはいかがだろう?