富岡八幡宮「御本社二の宮神輿渡御」水かけまつり 「江戸三大祭」の一つ。

約380年もの昔から連綿と続いている富岡八幡宮の例祭、別名「深川八幡祭」は、赤坂の日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭と共に「江戸三大祭」の一つとされている。

この祭は、寛永19年(1642)、江戸幕府の命により3代将軍・徳川家光の子(家綱)の世継ぎの祝賀を行ったのが始まりとされている。当時は八幡宮の神輿と氏子の山車が町内を練り歩いていたという。

二の宮神輿渡御

富岡八幡宮の祭礼は「深川八幡祭(本祭)」「子供神輿連合渡御」「御本社二の宮神輿渡御」が、それぞれ3年に一度づつ行なわれる。今年は「御本社二の宮神輿渡御」が1日かけて氏子の各町エリアを神輿巡行した。

本祭では、氏子各町53基の大神輿が勢ぞろいする連合渡御(れんごうとぎょ)が行われ、その担ぎ手へのお清めとして水をかける「水かけ祭」としても知られている。本祭では53基もの神輿に沿道の要所から豪快に水かけが行われる様は、まさに壮観な絵巻のようで祭が最も盛り上がる場面だ。

富岡八幡宮の二の宮神輿は1997年に製作された台輪4尺5寸、重さ2tもある金色の神輿で、一の宮神輿に次ぐ大きさと豪華さを誇っており、今年は、この豪華な二の宮神輿が氏子エリアを渡御し、数多くの担ぎ手の気迫が大地を揺らすほどで、沿道にいる多くの観衆を魅了した。

二の宮神輿 水かけ 

前回は、コロナ禍のためトラックに乗せての渡御だったが、今年は8月17日(日)に7年ぶりに二の宮神輿が担がれた。

二の宮神輿 担ぎ

富岡八幡宮を朝7時に宮出した二の宮神輿は、1日かけて各氏子地域、木場、清澄白河、東陽、枝川、豊洲、箱崎、新川を渡御し永代橋を渡って深川へと戻り、夕方の17時頃から宮入りとなった。沿道では、消防団による放水、バケツやホースを使って担ぎ手に向け水が浴びせられるなど、担ぎ手と観衆が一体となり祭を盛り上げていく。

二の宮神輿 消防団による放水

今回、私は箱崎睦会のメンバーとして、威勢の良い掛け声と共に水が飛び交う真っ只中で、ワッショイワッショイの掛け声とともに水けまつりに参加した。二の宮神輿の担ぎ手と一体となりながら水天宮ピット前から永代橋まで二の宮神輿に同行撮影を行いながら巡行ルートを進んだ、

水天宮前ピット前を出発

箱崎睦会のメンバーでもある神輿総代連合会の幹事総代「大木 実氏」に今年の二の宮神輿渡御にいて話を聞いた。

箱崎睦会、神輿幹事総代 大木 実(おおき みのる)氏

「二の宮神輿渡御について、今回は7年目となり以前とは状況も変わってきているので、神輿の巡行に際して細かい道路の交通規制に関する申請などを警察署へ行いました。

二の宮渡御では地域ごとに分けられた七つの部会を渡御する為、範囲が広く今回は2カ所途切れてしまい2度のバス移動がありました。江東区の枝川から箱崎の水天宮前ピットまで、二の宮神輿をトラックで移動、さらに7つある部会の総代達をバスで移動させたのですが、交通事情の関係でバスが到着するよりも早く神輿のトラックが到着してしまいました。総代達を運んだバスが遅れて水天宮前ピット前からの出発の手順が狂ってしまい右往左往をしましたが、次回は、この反省を活かしてスムーズな運営を行うつもりです。」と苦労話を語ってくれた。

箱崎町 総代・箱崎睦会の皆さん

これだけ、大がかりな祭りを運営するとなると、外部から見ているだけでは判らないが、事前の準備や調整事などが多く、大変なご苦労があるのだという事を痛感させれた。

この水かけ祭りに練馬区から参加したという30代で半纏のよく似合う女性は、「私はお祭りが大好きで、今までに神田祭と山王祭に参加させてもらいました。会社の同僚がこの水かけまつりで神輿を担ぐというので、私もお願いして参加させてもらいました。祭りに参加すると、凄くテンションが上がりますよね。これから二の宮神輿を担げると思うとワクワクしますね。楽しみです。」と語ってくれた。

担ぎ手の迫力のもとで練り歩く

2026年は「深川八幡祭(本祭)」で2027年は富岡八幡宮400年を迎える。来年も、より壮大な水かけ祭となるだろう。

真夏に開催される水かけ祭を見て、この猛暑が続く夏を乗り切ってはどうだろうか?

※来年度の祭の概要は、2026年度になってから下記の公式HPを参考にすると良いだろう。

Photo&Report  @JTPA  TAKASHI  OHTSUKA

富岡八幡宮 例祭 

http://www.tomiokahachimangu.or.jp/

江東区公式HP  

https://www.city.koto.lg.jp/skoto/tradition/reitaisai.html

日本橋・箱崎睦会  

http://hakozakimutsumi.kashiore.jp/

神田明神 神田祭 

https://kandamatsuri.com/

赤坂 山王祭      

https://www.tenkamatsuri.jp/

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