140723_off_01現在、全世界ではB型肝炎の患者数が約3億5000万人、C型肝炎は約1億7000万人おり、世界中で12人に1人が肝炎を発症している計算になる。日本でもB型・C型の慢性肝炎ウィルス感染者が300~370万人いると推定されている。

ウィルス性肝炎は、適切な治療を受けないと肝硬変、肝臓がんと進行し死に至る場合もある。現在では完治できる薬も開発され、無料の検査も受けることができるが、その認知が浸透していない現状もある。
また、キャリアとしてウィルスに感染しているが症状がでない場合、本人は気が付かないが、ほかの人に感染させる可能性もある。国立病院機構の調査では、急性B型肝炎の発生数は過去25年間減少していない。

厚生労働省では、ウィルス性肝炎の正しい知識を普及させ予防や早期発見・早期治療を推進し、ウィルス感染といった偏見や差別をなくすために、活躍中の芸能人・スポーツ選手をスペシャルサポーターとして任命し、広報活動のキックオフミーティングを開催した。

「知って、肝炎」キックオフミーティング2014
東京・丸ビルホールで行われた「知って、肝炎」キックオフミーティング2014。 田村厚生労働大臣の肝炎に対する取り組みの挨拶の後、これまで肝炎対策広報大使を務めてきた俳優・歌手の杉良太郎氏に、肝炎総合対策推進国民運動特別参与の任命・辞令交付をおこった。

杉氏は、奥様である歌手の伍代夏子さんが結婚前からC型肝炎に罹患し、ともに治療克服してきた経験から、肝炎に対しての正しい理解を世の中に伝えていくことを抱負として語った。
伍代さんも、自身の経験をもとに肝炎の理解を広めていくために肝炎対策特別大使を務める。

また、今回新たに司会者の徳光和夫氏が肝炎対策広報大使として任命された。徳光氏は「しゃべりを職業とするものとして、肝炎は恐ろしい病気だが、正しく治療すれば治るものであることを世の中に伝えていきたい」と、広報大使としての抱負を語った。

肝炎対策に集まった豪華スペシャルサポーター陣
今回、スペシャルサポーターとして会場に集まったのは、高橋みなみ氏(AKB48)、HIRO氏・NAOKI氏(EXILE)といった人気の芸能人をはじめ、石田純一氏(俳優)、コロッケ氏(タレント)、小橋健太氏(プロレスラー)、清水宏保氏(スピードスケート)、仁志敏久氏・平松政次氏(野球解説者)、上原多香子氏・島谷ひとみ氏・田辺靖雄氏(歌手)といったそうそうたる面々。それぞれが肝炎についてのコメントを述べた。

高橋みなみ氏(AKB48)は、これまではダイエットや肌という外面的なことに気を付けていたが、これからは体の内面をチェックしていきたい。肝炎の注意と対策はAKBのメンバーを通して口コミで広めていきたいと語った。
鮭(シャケ)が体に良いと聞き、手料理で毎日必ず一品食べているとの彼女ならではの健康法も披露していた。

肝炎対策のための企業の取り組み
肝炎は、早期発見が早期の完治につながる。しかし、検査を積極的に受ける人は少ない。職場での健康診断時の血液検査で判明する場合が多い。だが、全ての定期健康診断で肝炎検査がメニューに含まれているわけではない。また本人が無自覚で受検した際に見過ごされるケースもあるという。

肝炎が発見されてもウィルス性といった感染に対しての偏見や、通院治療で仕事が滞るのを恐れて受診しないケースもあるという。そのため、感染した本人だけでなく周囲の正しい理解も必要だ。会社全体の肝炎に対する理解啓蒙と早期発見・早期治療の取り組みをおこなうことが、社員の肝炎罹患軽減につながる。

厚生労働省では、昨年から16社の企業にプロジェクト賛同のパートナー企業として登録を開始しているが、今秋に企業向けのシンポジウムを開催しより多くの企業に賛同を得る予定だ。
深刻な社会問題となっているウィルス性肝炎は、意識を変えていくことによって克服することができる。健康で元気に働ける環境作りとして「肝炎」の正しい理解と検査受検の取組みが望まれる。

「知って、肝炎」厚生労働省肝炎総合対策推進国民運動事業
http://kan-en.org/