第20回霞ヶ浦帆引き船フォトコンテスト表彰式 迫力満点の帆引き船の勇姿を見てみよう

第20回霞ヶ浦帆引き船フォトコンテスト表彰式
(「愛犬と霞ヶ浦の夕日」石﨑 美姫愛氏は欠席)

茨城県霞ヶ浦の風物詩と知られる「帆引き船」の写真コンテストの表彰式がこのほどかすみがうら市あじさい館で開催された。

第20回霞ヶ浦帆引き船フォトコンテストの表彰式は2月に実施される予定であったが新型コロナウイルス感染症の拡散防止のため10月に延期された。

今回は、380作品の中から審査委員長 立木寛彦氏 他2名の審査員による厳正なる審査の結果35作品が選出され、最優秀賞及び審査員特別賞として、最優秀賞/茨城県知事賞「凪と闘う」宮本尚男氏、最優秀賞/かすみがうら市長賞「湖畔の朝」初鳥 千代子氏、最優秀賞/かすみがうら市教育長賞/コカコーラ賞「愛犬と霞ヶ浦の夕日」石﨑美姫愛氏、審査員特別賞/霞ヶ浦河川事務所長賞「水上ドーム」 林 昭氏の4作品が選ばれた。

帆引き船は、明治13年(1880)、旧霞ヶ浦町の漁師であった折本良平によってシラウオ漁やワカサギ漁を目的として考案された。大きく広がる帆に受ける風の力を推力として進むこの帆引き船は、約100年もの間、霞ヶ浦の漁業の花形であったが、昭和40年頃からトロール船(底引き網漁の一種)にとって替わられ姿を消した。

この帆引き船を昭和46年に観光帆引き船として復活させ、現在では特別採捕許可を受け、かすみがうら市、行方市、土浦市の8艘(そう)がワカサギ漁の時期に操業を行っている。

また、霞ヶ浦漁業の歴史を知る上で重要な文化的遺産となることから平成30年に、この「霞ヶ浦の帆引漁業の技術」が国選択無形民俗文化財に指定された。
現在では、観光帆引き船を遊覧船などから見学ができる。観光船として撮影用に乗船する事ができ、この写真コンテストに応募された方々の大半も撮影船から撮影したものだ。

この帆引き船を間近で見ると凄い迫力だ。この帆引き船を様々な角度から撮影できるように、撮影船の船長が気を配ってくれるので、最高のアングルでショットを狙うことができる。
展示室にかざられていた「帆引き船フォトコンテスト」への応募作品は、みな優劣が付けられないほど迫力のある作品ばかりだった。

今回受賞した方々の喜びの声:
最優秀賞/茨城県知事賞 宮本尚男氏
カメラ歴10年程度。「仕事をリタイアしてからカメラを始め、この帆引き船の撮影には数回乗船しコンテストに応募していますが、今回初めて最優秀賞という最高の賞を受賞できました。嬉しい限りです。やはり、チャンスをモノにするには、何度も通い回数を重ねる努力が必要ですね」。

最優秀賞/かすみがうら市長賞 初鳥千代子氏
カメラ歴8年。「家が近くなので、朝太陽が出る前に出かけ、風の具合や雲など、今日の状態はどうか?などをチェックしています。今回の作品は条件が揃ったので良い写真が撮れました」。

審査員特別賞/霞ヶ浦河川事務所長賞 林昭氏
カメラ歴15年。「ここ10年で何回もコンテストに応募して何度か入賞していますが、今回一番良い賞を受賞できました。毎シーズン乗船し撮影しており、納得のいくまで写真を撮っています。今回の作品は納得できました」。

第1回目からフォトコンテストの審査委員長を務める立木寛彦氏(日本旅行写真家協会 会長代行、JPS会員)は、『帆引き船フォトコンテストは、コロナで2年間お休みしていましたが、皆さんの自慢の力作が沢山集まりました。今回の最優秀賞である「凪と闘う」の夜の写真は、表現するのには、なかなか難しいのですが、人間模様を出しており大変雰囲気のある写真となっています。これから応募されようとしている方々も、このような写真にチャレンジして、霞ヶ浦帆引き船フォトコンテストに応募してください。


審査委員長 立木寛彦氏 写真講評
(日本旅行写真家協会 会長代行、JPS会員)

尚、筆者も今回初めて帆引き船フォトコンテストに応募した作品が「カスミ賞」を受賞し、表彰式に参加してきた。

「風と共に操業始まる」

第21回霞ヶ浦帆引き船フォトコンテストの作品募集を令和4年12月1日(木)から18日(日)まで行うので、是非とも、この優雅で迫力のある帆引き船を撮影し、コンテストにチャレンジしてはどうだろうか?


自身で撮影した写真が思った以上の出来栄えで、喜ぶ事は間違いないだろう。観光帆引き船の乗船については、申し込みが必要なので下記の公式HPから申し込みをしよう。申し込みをしないと乗船できないので、注意して欲しい。さらに、天候や風により出船中止となることもあるので併せて確認して欲しい。

※帆引き船乗船 申し込みHP
https://www.kasumigaura-kankou.jp/event.php


第21回霞ヶ浦帆引き船フォトコンテスト 募集

◆第21回霞ヶ浦帆引き船フォトコンテスト
テーマ   帆引き船の勇壮な姿と霞ヶ浦の風景
募集期間  令和4年12月1日(木)~令和4年12月18日(日)※必着
撮影場所  帆引き船の部  霞ヶ浦
      霞ヶ浦の風景の部 霞ヶ浦(西浦)を被写体とした写真
撮影日   令和3年11月以降に撮影したもの
作品規定  四つ切・ワイド四つ切り・A4サイズ プリント
      (組写真、規定外サイズ、台紙に貼った写真、加工した写真は失格)


◆一般部門
 ○最優秀賞(帆引き船の部)……………1点 賞状・副賞(7万円)
 ○最優秀賞(霞ヶ浦の風景の部)………1点 賞状・副賞(3万円)
 ○審査員特別賞…………………………1点 賞状・副賞(1万円)
 ○優秀賞…………………………………3点 賞状・副賞
 ○団体・企業賞…………………………数点 賞状・副賞
 ○入選……………………………………数点 賞状・副賞

◆小中学生部門
 ○最優秀賞………………………………1点 賞状・副賞(5千円相当)
 ○優秀賞…………………………………1点 賞状・副賞(3千円相当)
 ○入選……………………………………数点 賞状・副賞                              

 ※詳細は公式HPの応募要項を参照のこと。

コンテスト公式HP   https://www.city.kasumigaura.lg.jp/page/page013123.html

問い合わせ先
土浦市観光協会 TEL029-824-2810
https://www.tsuchiura-kankou.jp/

かすみがうら市観光協会 TEL029-897-1111
http://www.kasumigaura-kankou.jp/

行方市まちづくり推進機構 TEL0299-57-6621
http://www.namekan.jp/

PHOTO&TEXT  @JTPA TAKASHI OHTSUKA

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