『金田一少年の事件簿』の金成陽三郎と『あやつり左近』の写楽麿が未解決事件の推理に挑む第2弾

150226_comic_01今年になって、1995年に発生した「八王子スーパー強盗殺人事件(スーパーナンペイ事件)」の新たな手がかりが事件から20年を経て見つかった。
この事件は許可なく銃を持つことが違法な日本で、一般市民に銃口が向けられた驚くべき事件であり、犯人が未だ捕まっていない未解決事件だ。捜査員の熱意と技術の発達により発見された「粘着テープに残された新たな指紋」は10年前に病死した男性のものだったが、前進には変わりない。こうした地道な捜査が続けられ、犯人逮捕へとつながっていくのだ。

この「八王子スーパー強盗殺人事件」を含んだ5つの未解決事件の謎を、大人気ミステリー漫画の原作者が推理するコンビニコミック『真犯人は!? 名探偵が解き明かす 残虐 未解決事件の謎』が竹書房から発行された。

前作『真犯人は!? 名探偵が解き明かす未解決事件の謎』に引き続き、今回も『金田一少年の事件簿』(漫画/さとうふみや)の原作者・金成陽三郎氏と、『人形草紙あやつり左近』(漫画/小畑健)の原作者・写楽麿氏が相見えて、推理を繰り広げている。

ここで両氏を改めて紹介しよう。金成陽三郎氏は、週刊少年マガジンにおいて連載された『金田一少年の事件簿』の原作者である。本作はテレビドラマやテレビアニメにもなっており、おなじみの決め台詞を一度は耳にしたこともあることだろう。現在でも高い人気を誇るヒット作である。

また写楽麿氏は、週刊少年ジャンプで連載された『人形草紙あやつり左近』の原作者で、別名義でも数々の推理漫画の原作を手がけるミステリーの名手。『人形草紙あやつり左近』はアニメ化もされた人気作だ。人気、実力ともに漫画界でも屈指の2人が、再びタッグを組んで未解決事件に挑むのだから、本誌を一読する価値はある。

作品のガイド役である新聞記者のミホ、先輩記者のカズキも再び登場し、事件を再現した漫画も掲載。事件の経緯から推理までが通して読める仕様になっているので、初めて事件を知った人にもわかりやすい読み物となっている。
ここで忘れてはならないのが、本誌で取り上げられているのが、すべて未解決の事件であるということだ。20年が経って新たに新事実がわかった「八王子スーパー強盗殺人事件」、また昨年末に被害者遺族が懸賞金を引き上げた「世田谷一家殺害事件」は、殺人事件の時効が撤廃されたことにより、犯人の追及が今でも行われている。事件はまだ終わっていないのだ。解決には市民の協力が不可欠であり、事件を風化させてはならない。人々に関心を持ってもらい、一刻も早い事件の解決が願われる。

竹書房のコンビニコミック『真犯人は!? 名探偵が解き明かす 残虐 未解決事件の謎』は価格648円(税別)。2月20日より全国のコンビニエンスストアで発売中。

真犯人は!? 名探偵が解き明かす 残虐 未解決事件の謎
http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/2638902

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